ありがとう

だいぶ落ち着いてきた。
6月19日の朝、入院してた夫のじいちゃんが逝ってしまわれました。しかし、大往生。2人の息子とそして6人の娘を育てあげ、同い年のばあちゃんとずぅーっと仲良く二人90歳まで!ここ2、3年こそ、病院に通ったり薬を飲んだりと少し患ってはいたけど、石工として鍛えた頑丈な体は、最期までかっこいいほどだった。
前日は、皆に「ありがとう」とずっと言っていたそう。呼吸も乱れぎみで話すのもつらそうだったのに。てるおさんは、きっとわかってたんだろうと言ってた。そうなんだろうな。
ばあちゃんが、心配だった。70年近くも一緒にいた人がいなくなるってどんな気持ちだろう。でも、しっかりしたものだった。お棺に入る前、きれいな着物に着替えて、なんか山伏さんみたいに足袋とその上に被せものなどもしてもらってたら、「じいさん、山へ芝刈りか?」なんて言って笑わせる。
容態が悪くなったと知らせがくる前、夜中2時過ぎだったけど、なぜか気になって眠れなかったと言ってた。昼間はずっと付ききりで、夜には帰るをくり返していたけど、その日に限って眠れなかったと。90年も生きてると、自分の事も相手の事も明日のことも何もかも、わかってしまうのかもしれない。


追記:いやー、じゃがしかし飲み過ぎだってば!じいちゃんもビックリでしょ。お通夜であんなに飲みまくる親戚チーム初めて見たね。結局ビール5ケースで足りたんだっけ?てくらい。
皆さま知ってか知らずか、私を「長男の嫁」と呼び*1まぁ、別に腹が立つ気分でもなかったので、「ハイハーイっ」と丸3日ほどほとんど寝ずに奉仕してた。
長男の嫁だから奉仕したのではなく、じいちゃんを、ばあちゃんを、父母姉、そして親戚御一行様と夫を大切な存在に思っているから慣れないながらもバタバタ動いてたってことは、果たして伝わっていたでしょうか?
気づいたことは、きっとウチは奉仕がけして嫌いではないということ。これは自分にとっても収穫であったと思う。

*1:正しくは、「じいちゃんの長男の、長男の事実上の妻」。なんてことは、もう、どうでもいいような気もしてきた出来事でした。