スヤスヤとスキスキとザッザッの話

アンニゃイ

お気に入りのカゴで、スヤスヤ。

(ユウ)


おかんの脱ぎ散らかしたジーンズの上で、スヤスヤ。

(トラ)


お団子たちの眠っている場所へ行けば、同じ家の中とは思えないほど、涼しい。それでも、ウチをもとめて、仕事部屋へ来ることもある。かわいいにゃー。
何をやってもかわいい。
たとえば、トイレの掃除をしていると、条件反射なのか、たいていどちらかがやって来る。ふたつあるから、「どうぞ、どうぞ」と、場所をわたして、もう一方を片付ける。ご用が済むと、たいそう立派な砂のお城を築く。にゃー! と、なく。「じょうず! すてき!」と、ほめると、満足げに去っていく。宝物をいただいて、平らにならす。
よく観察をしていると、ユウは、本当にうまくやる。なんでも、そつなくこなすタイプ。そんなユウちゃんの、がんばってる顔を見てるのが大好き。「うー」と、口をとんがらかせている顔。トラは、なんちゅーか……。まだ、ほんの赤ん坊のころにママから離れて、ウチは教えてもいないのに、ちゃんとできるんだから、天才だと思う。
だけど、
トラは、お宝を埋めるための穴を掘って、その穴の中心に立ってご用を足すので(ユウは、ちゃんともう一歩前へ出る)、お宝が足元に転がっていきやしないかと、ばあやは、心配で目が離せないのです。