Go Fight!

「かわいい」「うごく」「画像」というキーワードでここへたどり着いてくれた人がいたようで、てっきりお団子たちの動画のことだと思っていたのに、同じように検索してみたら、「うごく」のは、まだたまちゃんと呼ばれていたころのひいぼうで、「画像」はエコーで見るおなかの中のこと、そして、「かわいい」のは、それをニタつきながら見ているてるおさんのことだった。ごめんね、たどり着いた人……。
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できるだけ、体だけでなく、心穏やかに過ごせるように努めてきたのだけど、昨日は、ちょっとかき乱されるような事実を突きつけられて、少しパニックしてしまった。わたしにも、いけないところがあり、相手となる人にもたぶんあり、でも、それはお互いの考え方の違いによるものからくる誤解が発端で、どちらにも悪意はないし、嫌いあっているわけでもないとわかった。てるおさんが、熱心に話を聴いてくれて、気持ちと状況を理解してくれたうえで今後どうすればいいか、今、どう考えればいいか教えてくれて、なんとか落ち着いた。
相手のことは、相手のことなので書かないけど(事態の詳細も)、わたしのいけないところというのは、すべてをありのまま知りたがって、すべてをありのまま相手にも知らせて、つまり本音をさらけ出しあった状態で問題を解決しようとするところだ。相手が近い関係であったり、信頼しあいたいと思っている人ならば、なおさら、それを求めてしまう。
うわべだけの会話はただの無駄だと思ってしまうし、相手に合わせて(「相手のことを思って」という変てこな理由をつけて、相手を喜ばせるためだけに、相手の求める答えを返すなどして)自分の意見を変えていたら、自分で自分のことがわからなくなってしまいそうだし、なにより、本音を言わないなら理解しあえるわけがなく、理解しあえないなら信頼しあえるわけがないと思っている。
それから、わたしが思う問題解決というのは、きっと「状況を把握する」ことだ。それにも、気づいた。
今回の相手の人が求めているのは、まるっきり逆のことだった。本音を言わないようにすることで、波風を立てずに会話をすすめられることが最善で、意見が食い違った時には、それ以上、先へ進まないことを善しとするというもの。そして、その人たちが考える問題解決とは、どちらかがどちらかのやり方・考え方に合わせることであり、違いをなくすことだった。
わたしは、相手のやり方や考え方を理解することこそが、解決だと思っていた。違いを認めて、相手を尊重して、あなたはそちらへ行くのですね、わたしはこちらへ行きます、お気をつけて! と、心から笑ってお互いの進む道にそれぞれの幸せがあることを望むことだと思っていた。本心からの話をたくさんして、そのうえで、どちらかの意見に惹かれたり、お互いにとって最適な新たなアイディアが浮かんだりしたときには、それを一緒に喜んで、そのときには同じ道に進めばいいと思っていた。
まったくの他人には求めない。むしろ、同じ考えになればいいのにと思うこともある。でも、他人だからそれは伝えないし、変わるように操作したりもしない。けれど、大切に思う人に対しては、ありのままの自分を知ってもらいたい。それが伝われば、きっと相手もそうしてくれるだろうと期待していた。ここだった。これこそが大きな間違いだった。本音を言いあって、違いが見つかっても、それを尊重しあって認めあえているのだと思っていたら、相手はまったく本音を言ってくれてはおらず、ただ、そこから距離を置き、触れないようにしているだけだった。ショック。ものすごいショックだった。それに気づいていなかったから、何気ない会話で地雷を踏んでしまい、相手を怒らせてしまっていた。ということを、他の人の口から聞いた。ショックPart 2。
わたしは、大切な人が大切にしていることは大切にしたい。たとえば、てるおさんの古いモノ好きは理解の範囲を超えているけど、てるおさんが古いモノ好きな人だということは理解している。新しモノ好きの人に変えるつもりはないし、無理に自分が古いモノ好きに変わろうという気もない。自分にとっては価値がなくても、てるおさんが大切にしていると知っているから、それを粗末に扱ったり、否定したりは絶対にしない。でも、「わかる?」と聞かれたら、どんなにてるおさんが目を輝かせていたとしても、素直に「わからん」と言う。それでも、「ま、わからんだろうなあ」とかえって嬉しそうにしていることさえある。それは、モノの価値がわからんだけで、自分自身のことは理解してくれているという信頼関係にあるからだと思っている。二人は、夫婦という特別な関係ではあるけれど、近いレベルの信頼関係にある人たちが、何人かいる。と、思っている。
この度の相手も、そうだと思っていた。初めからそうだったわけではないけど、今は、そうなれていると思っていた。大きな違いを持っていることもお互いにわかっていたけれど、わたしは変えるつもりはないとはっきり伝えて、「だけど、わたしからも、変わってほしいとか、同じようにしてほしいと求めることはないから」ときちんと言ってあった。たくさん話したし、日頃も仲良くしていたし、問題ないと思い込んでいた。
でも、今回(知らない間に)踏んでしまった地雷によって、今まで不発におわっていたものまで爆発してしまったらしく、その考え方の違いからくる問題以外の日常の些細な事柄や、過去の行動までアレもコレも不満だったんだ! と突きつけられて、正直かなり堪えた。きわめつけは、てるおさんが教えてくれた事実。「そういう人は、多いよ」と。ショックPart 3。何を信じればいいんだ……。
それも、違いとして受け止めなくちゃいけないことなんだろうと学んだ。なんか、、、人としゃべれなくなりそう。と、激堕ちしていたのだけど、「失敗することもあるかもしれないけど、それは、相手の問題でもあるからそこまで気にしなくてもいい。どうしてもなおすべきところだけ、少しずつなおしていけばいい。家では、今までのまま、そのままでいいんだから」と励ましてもらってなんとか落ち着いた。やっぱり、ちよのヒーローだ。


と、


落ち込んで立ち直った翌日、本音爆裂でしゃべっていたら、てるおさんがキレた。「だまっとけ」と。ハッ??? なんだそれ? 話が違うじゃないか!!! と、逆切れしてやった。ほとぼりが冷めて、謝ってきたときにふとひらめいた言葉があったので教えてあげた。「てるおさんも、この言葉を知ってるはずよ。心に愛がなければ、スーパーヒーローじゃないんだよ!」