とうさんの話


最近、やけに思い出すのが、昔、父親が話してくれた教訓的な話。


例えば、“三本の矢”の話とかね。
ほんとに、よく聞かされた。ほんとに。
「お前たちは、4人なんだから‥‥」て、続くんだけど。
ありがたいことです。
姉妹みんなで協力しあって、ってほどではないかもしれないけど、仲良くやってるし、なんだかんだ言って、やっぱり心の支えだったりするもんな。




あとは、日常のふとした会話のなかで言われたちょっとしたこととかも、やたらと思い出す。


何か、ノートに書いてるときかなんかに、すごく乱雑に急いで書きつけていたら、
「丁寧に書いても、そんなに時間は変わらんぞ」
って。
だからどうだということもなく、もちろん叱られたわけでもないんだけど、文字を書くことに限らず、トータルでみたら、丁寧にこなすほうがかえって時間も労力も節約できるんだから焦らずやろうっていうのが、無意識の習慣になってることに気づいたり。


転勤の話が出たときも、「流れに逆らわず、流されるのもアリ。それも含めて、自分で決めたらいい」なんてアドバイスもらったなぁ。
とか。
なんなんだろう?? すごく、思い出すの。




ああ、“塞翁が馬”の話も、とうさんから聞いたんだ。


おじいちゃんの馬。の話。
あれは、一般的には、幸・不幸は予測できないって意味にとられてるみたいだけど、つまりは、どうみるかってだけで、できごと自体には良いも悪いもないってことなんじゃないかな。と、おもってる。


なんだったか忘れたけど(たぶん、失恋系だけど)、すごく落ち込んでるときに、話してくれた。

今の、この、できごとだけをみたら、不幸で最悪におもえるかもしれんが、まあ、一喜一憂するこたぁない。と。
かなり救われた記憶がある。


冷静に考えると、一憂はともかくとして、いちいち一喜したいタイプだから、喜ぶなと言われたとおもうとさみしい気もするけど、これまた幸いなことに、嬉しくって楽しくってってときには、こんな話、思い出しもしないタイプなので。ははは。




最近は、「じいちゃん」としか呼ばなくなってしまったけど、とうさんの娘に生まれてよかったなーと、つくづくおもう今日この頃です。