真心ゼロ円

例えば仕上がりのレベルが、A・B・C・D…に分けられたとして、Aは1から10の値、Bは11から20の値、Cは21から30の値、とD以降も同様に基準があるとする。
人目につくか・つかないかや、耐久性が必要かどうかなどで、求められる仕上がりのレベルが違うとして、Aレベルを求めらた場合の標準値は5だとする。1ならばベスト、10でも可、という具合。
イ・ロ・ハの3つで1セットの製品があるとして、イはA、ロはB、ハはCのレベルで仕上げて欲しい、との注文を受けたとき、時間にも予算にも余裕があるなら、それぞれ1・11・21の値で仕上げるのがベストかもしれない。余裕がまるでなくても、10・20・30の値にはしなければいけない。そこは最低レベル守らないと、返品ややり直しで、かえって無駄な時間やお金がかかってしまうことになる。逆に、全てを1・1・1で仕上げたりすると、そんな余裕があるなら値段を下げてくれとかもっと早く仕上げてくれなどのクレームがついて、これも無駄を出すことになる。
問題になったのは、余裕がその中間の時。流れ作業の一部にいるだけの脳みそを使う気のないロボ人間は、深く考えずに、5・15・25の標準で仕上げるかもしれない。さらに、できるだけ楽をしてやりたいと考えるボロ人間は、だらだらとやる気なくやって、10・20・30の値に納期ギリギリに仕上げようとするかもしれない。いったい何のどこにどう使われる製品なのかなど、気にもしたことはないような、自主性皆無のヘナチョコリンめ。クレームはつかないにしろ、相手先が知ればいい気はしない。もし、9・19・29で1日でも早く仕上げるライバル社が出てくれば、全て持って行かれても不思議はない。
もし、責任をもって流れに自主的に参加するつもりがあるなら、その製品の目的をまず確認する。その上で、イは人目につくし、丈夫でなければいけないけど、ハは完全に隠れる部分であるとなったとしたら、1・15・30の値になるように、最短の時間で仕上げていく。真心で仕事をしなくては、仕事をしたとは言えんのじゃ。
などなど。例え話しはウチの即席だけど、そんな話をしてくれるてるおさんが、ウチの自慢です。会社がつぶれても、てるおさんは絶対につぶれない。いつもケンカばっかりだけど、鬼嫁と呼ばれてるけど、本当は、とても尊敬しています。ありがとう。頑張って、いっぱい稼いでね☆