天気

  
  「いやー、参りましたね。」        「・・・・・(ぽ)。」

急なドシャ降りで、雨宿りをしたら、そこへ同じように雨から逃げてきた素敵な人がいて、偶然に「いやー、参りましたね。」と話しをして・・・なんて出逢いから、恋が芽生えたりすることが、本当にあるかどうかは知らんけど、人間どこでどんな転機を迎えるかわからないものではある。
この寝子日記でも、テキストばかりだとすぐに苦情を言いつける(画像以外は、飛ばし見する)ほど、活字嫌いだったはずのてるおさんが、今朝も「俺の教科書、教科書…」とか言って、この前買った本を持って出勤していった。いつもの休日出勤、お昼休みもフル活用して読みたいみたい。教科書というのは、少し前ここにも書いた松浦元男さんの本。ウチも読んでるけど、面白すぎる。
辞めたくなるほどの出来事があって、結果それをきっかけに、ものすごい変化があった。実際に辞めて、他の道に進んでいたら、それはそれで何か発見するものがあったのかもしれないけど、安易な逃げではなく、自分自身を見つめなおすことも含めて、状況を冷静に判断しなおして、どうするべきかを真剣に考えて、なんとなくじゃなく、自分で進む道を作って、進んでる。当たり前かもしれないけど、なかなか難しいことだと思う。
会社で「やるべきこと」と、あたえられていることができるというのは最低ラインなのであって、それで満足してちゃダメなんだということは、前からいつも言ってた。それによって本当に会社に儲けがでてるのか、もっとうまいやり方はないのか、お金の動きやら時間の流れやら色々をちゃんと把握して、会社にも、自分にも、まわりの他の社員の人にも、得がでるように体だけじゃなく頭も使わないといけない。自分で全てを抱え込むことも、人のせいにすることも、どちらも良いわけがない。時には、視点を変えたり、伝え方を変えたりして、みんながいい状態になるように、もっていけるように自分から動かないといけない。攻撃してもされても、いいことにはならないんだから、うまくかわす技も必要。まるく、まるく。そして、無駄な衝突は避け、お互いのいい部分を両方いかせる方法を考える。などなどなど。
・・・・・なんだか、ますます仙人化しちゃあいませんか???と、茶化すのはやめて、ウチも何かお役に立てればなぁー、と思っていると、「じゃけぇ会社の状態を知る必要があるわけよ。ほら(松浦のおじちゃんの本を見せながら)損益計算書とか、かしかり対照表とか・・・」と、言い出だすから、「あう!それは、たいしゃくたいしょうひょう貸借対照表)と読むんですよ、お兄さん。それをね、今ちよは教えよるんよ!」と、簡単に簿記の基礎の基礎を説明してあげた。びっくりする。目的があるから、吸収が早い、早い。質問も、なかなか鋭い。こんな生徒さんは、初めてだわ。そして、その辺の管理やら、あと図面も描けるようになりたいから、パソコンも教えてくれ、と。本当に、どこでどんな転機があるか、わからんもんじゃ。てるおさんは、職人(技術者)だから、こんなに身近にいても、ウチがそれらを教えることは、一生ないだろうと思ってたのに。事実、「練習台になって。」と頼んだときも、そんなヒマない!とか言って、即答で断られたこともあったもんね。
負けてはおれん。うりゃ!!!