ぼくは、団子と…

小学生の頃、壁にシールを貼るための大きな紙のグラフが作ってあった。それは、図書室で借りた本の冊数を公表するもので、競わせることで沢山の本を読ませようという作戦だったのだろうけど、競うことに全く興味がなく、それ以前の問題として「借りたものを返す」という基本的能力が備わっていないウチは、シール1枚(たしか借り方を習うためにみんなでいっせいに借りたぶん)で、ずっと止まったままだった。参観日に母親がそれを見て「あんた・・・・・・・」と、言葉を失ってたの今でも思い出す。
本を読むのが嫌いだったわけじゃなく、借りたのを返さないから、貸してもらえなかったんだと思う。誰一人として、ウチのことを読書好きな子供だとは思っていなかっただろうけど、実は、好きなほうだったんじゃないかと。
国語の授業中は、授業内容に関わらず、先の先のページのお話を何度も読んだ。ただ、音楽(歌)もそうなのだけど、題名を覚えるのが苦手なので、とてもあやふや。だから、違うかもしれないけど、思い出す限りでは、くまの子ウーフ、スーホの白い馬スイミー、車のいろは空のいろ、手ぶくろを買いに、だいぞうじいさんとガン、つりばしわたれ、花いっぱいになーれ・・・など。
台詞がとくに残ってる。「これは、レモンの香りですか」「いいえ、夏みかんですよ」とか「やーいやーい。悔しかったらつりばし渡ってかけてこーい」とか「てぶくろひとつくださいな」とか。ま、あやふやですが。誰か、教科書の物語の一覧とか知らんかなあ。