天才に触れると、自分の存在価値がわからなくなって、無意味に感じ、消えてしまいたくなっていたのは、もう過去の話で、今は、自分が唯一無二の存在であることがわかっているから、素直に感動できるようになった。天才は、確かにすばらしい。すばらしい絵、すばらしい唄などなど。到底かなうはずがない。
でも、人と比べなくなれば、自分がどれだけ大切か、すぐにわかる。すばらしいものを、すばらしいと感じられる自分だって、すばらしい。それでいい。すばらしいじゃあないか!
わかるまでは、「うらやましい」という感情を持つたび、深く深い自己嫌悪に陥っていた。でも、今はわかっている。お団子たちにとっての、おかんになれる人は、他には絶対にいない。唯一無二。それをうらやましいと感じさせたいわけでもない。競うものでもない。ただ、その事実があるだけ。そして、自分の存在に価値があると気づかせてくれた。なんてこった。大先生!!!
白玉家は、4名構成で、誰が欠けてもいけない。みんな必要で、みんなで白玉家で、それは、きっと世界中すべてで同じなんだと気づく。だけど、だからこそ、たとえお別れのときがきても、大切な存在であることに、変わりはないんだ。みんなも、自分自身も。
一度こどもを産んだら、もう、ずっと誰かのお母さんである事実が変わらないことと同じように、たとえカラダがなくなっても、一度うまれた命が、消えてしまうことなどないはずだから、さみしくてもこわくない。
ああああああああああああああああああああああ。
こんなに元気なうちから、お別れのことを考えて、つらくなってしまうなんて。本当は、こわくてたまらない。