B.F.R

「病気になっても、正しい状態に戻すことができる。病気は、私たちを襲って苦しめるような冷酷な存在ではない。むしろ病気は、私たちの魂が自らの欠点に気付くようにさせてくれる。私たちがさらに大きな過ちを犯して自分を害することがないようにさせ、見失ってはならない真実の光の道へ引き戻してくれる」
Edward Bach

病気に限らず、つらいことに直面すると、自分に言い聞かせるように思い出す。いくらがんばって前向きな気持ちになろうと努力しても、自分以外の何か見えない力で、それを阻まれているような感覚になることがよくあった。今でもときどきある。フラワーレメディを知って、どれだけ救われたかわからない。バッチ博士、万歳! そして、フラワーレメディの存在を教えてくれたみすずにも多謝!
少し前、てるおさんに対しての苛立ちが、押さえ切れなくなりそうな時期があったので、ここしばらくまたお世話になっている。ずいぶん落ち着いてきた。というより、すっかりいい気分だけど、予防のためにももう少し続ける予定。今回のチョイスは、インパチエンスとウォールナットと、いつものチコリー。いいチョイスだったみたい。
インパチエンスは、自分では持っていなかったので、妹に借りた。あんまり使ったことなかったけど、これは、即効性がある気がする。すーっと、イライラが治まる感じ。
チコリーは、いつもの通り。とくに今は、時間に余裕ができたことで、かえって「こんなにしてあげているのに」の感情が出やすいんじゃないかと、先手を打った。大正解だった。てるおさんが幸せなことが幸せだと、素直に思えている。
ウォールナットも、あまり使う機会がなかったけど、妊娠期にも良いと書いてあったのを思い出してプラス。そういえば、最初に使ったのには、これも入っていたような。改めて解説を読んでみると、いろいろ使えそうだったので、メモ。
フラワーレメディを知らない人には、とくに教えてあげやすい項目だった気がする。なっがいので、手っ取り早く知りたい人は、下のほうの箇条書きのところから入ると、わかりやすいかもです。

本 質
ウォールナットは、ものごとの始まりと、何にも影響されない揺るぎなさに関連しています。ウォールナットの状態にいる人は、なかなか最終的な決断を下せません。自分の中のネガティブな部分が、過去のしがらみに、意識的にも無意識的にもひっかかっているからです。
私たちの先祖がクルミを帝王の木として崇拝したように、ウォールナットはバッチの三十八種の花の中で、特別な位置を占めています。この薬剤は、新たな信仰に帰依する、修道院に入る、転職してまったく違った職業へつく、外国へ移住するといった人生で大きな変化が起ころうとしているときに、いちばん必要とされます。
ウォールナットは、精神と魂の領域で新しく始まる変化に人間が適応するのを助けますが、また生物学的な意味で人間が変化するいろいろな時期にも有効であることが証明されています。つまり、歯がはえ始めるときや、思春期、妊娠期、更年期、終末期で、内面が変化するときやまったく新しいエネルギーが解放される時期をさします。
大きな変化が起こる時期にはいつもストレスが高まり、したがって内面も不安定になってきます。ふだんは精神的に安定していて、自分の望んでいることがよくわかっている人ですら、このような時期には動揺することがあります。他人の暗示的な警告や懐疑的な言葉に耳を傾けたり、昔の習慣に逆戻りしたり、感傷的な思いにとらわれたり、従来の考え方や先祖代々受けついだ伝統にしばられたりしがちになり、内面で得た洞察に基づく決意を放棄する危険があります。
ウォールナットの性質がマイナスに現れている人の精神状態は、舟で向こう岸に渡ろうとしている状態にたとえられます。対岸はよく見えていても、舟はまだこちらの岸につながれたままです。ロープの端は無意識の世界で不快な体験や、まだ消化しきれていない配偶者との関係や、自分ではっきり気付いていない決意のような過去のできごとにまだしばりつけられています。今向こう岸に渡るのに必要なのは、船長の舟を出す合図であり、最後のひと押しとなる自分の決心です。
ウォールナットは、「人生で古い習慣をうち破り、これまでの限界を除いて新たな道を歩もうと、一歩踏み出す決心をした人のための治療薬である」と、バッチ博士は言っています。古い関係や考えかたや感じかたと決別するときは常に心の痛みが伴い、しばしば身体にも何らかのかたちで痛みが現れる可能性があります。
ウォールナットの状態は、ふつう一時的なものです。生粋のウォールナットのタイプは、現代ではあまり見かけません。そういう人がいるとすれば、ほかの人より一歩先んじてある理想なり理念のために闘っているパイオニア的な存在です。このような人たちは、思想の変革を進めていく改革者です。方法が型破りになる傾向はあるものの、人生で歩むべき方向をしっかり決めています。しかし、柔軟性があるので、ほかの人からのプレッシャーをかけられると、自分の当初の方向を見失いそうになる危険性に直面します。
彼らが使命を達成するには、魂と精神が何にも妨げられないようにし、自分を縛っているものは何であれ、ふるい落とさなければなりません。ウォールナットの薬剤は、そのために必要な支えと確固とした決意を与えてくれます。
ウォールナットのマイナスの状態にある人の誤りは、決意が一時的にぐらつくことと、高次の自己の促しに対して反応が遅れることにあります。このような状態の人は内面の導きには心を開いていますが、まだ簡単にほかへ気が散ってしまう状態です。高次の自己の導きに完全に身を委ねていません。自分の魂が決めた仕事に専念すべきときに、ときどきほかの人にリードされたりほかの考えに引っ張られてしまいます。
このようになるのは、しばしば前世にあると考えられます。自分ではまだ気づいていないカルマの結びつきのせいかもしれませんし、ずっと昔に誤った決断をしたことが無意識のレベルで自己暗示的に作用しているのかもしれません。バッチ博士は、ウォールナットのことを「呪いを破るもの」と呼んでいました。ウォールナットのエネルギーは、人間の異なる面の橋渡しとして舞台の表と裏つまり現世と前世の運命の間をつなぎます。ウォールナットのエネルギーは、人間が過去の影と束縛から最終的に解放されるのを助けてくれます。
ウォールナットのプラスの状態にある人は、精神が完全に自由で、新しい世界へ船出して行くことができます。自分のおかれている状況や他人の意見に左右されずに、人生での使命を果たし、成長していきます。エドワード・バッチ博士自身、ウォールナットの性質がプラスに現れたタイプの典型でした。バッチ博士は晩年、社会的に認められることや経済的な保障、正統的な医学の伝統や医者としての輝かしい経歴といったすべてを放棄しました。以前の同僚たちが顔をしかめるようなつましい生活の中で、バッチ博士は自分が受けた内部からの呼びかけにしたがったのです。
ウォールナットの薬剤は、性格に関係があるほかの薬剤と組み合わせて使うのが普通ですが、今まで変化や効果が現れた例としては次のようなものがあります。
定年後自分の意思で老人ホームに入居したとき。心臓発作など病気のあとで、生活のしかたを大幅に変えなければいけないとき。新しい仕事を始めるなどそれまでとはまったく環境が違う世界に入るとき。心理療法を受けて、それまでまったく気づかなかった自分の性格の一面に触れたとき。精神面で大きな決断をするとき。実質的にはもう別れた相手にまだ何かつながりを感じ、離婚手続きを進めているのに、完全にふっきれないとき。
実践家の中には、患者から放射されるエネルギーを遮断するために、ウォールナットを使っている人がいます。また、ホメオパシーによる中毒の治療では、常習癖を捨てて、もとに戻らないようにするため、薬剤のエネルギーが患者の中で定着するように使われています。ウォールナットの薬剤は、またカイロプラクティックでの背骨矯正や、歯科治療でも、治療した後の状態を持続させ安定させる効果があることがわかっています。
影響されやすいとか優柔不断な人に使う花の薬剤は七種ですが、次のような違いがあります。
セントーリー:意志が弱いために他人の影響を受けやすい。
セラトー:自分自身の判断を信じることができないため、他人の影響を受けやすい。
スクレランサス:エネルギーのレベルでいつも二つに引き裂かれるので、集中できず、他人の影響を受けやすい。
ワイルドオート:自分の願望が不明確なために、他人の影響を受けやすい。
ハニーサックル:過去にひたっていて、他人の影響を受けやすい。
クレマチス:空想の世界にひたりがちなので、他人の影響を受けやすい。
ウォールナット:人生で、新しいことが始まる時期にあたるので、感受性が敏感になり精神的に不安定になっているため、他人の影響を受けやすい。


ウォールナットが効く人のタイプ
人生の移行期に適応するのが難しい。強力な影響を他人から受けまいと反抗し、自分自身の真の願望にしたがいたがる。


エネルギーが滞ると起こる症候

  • 通常は、自分の願望が何であるかよくわかっているのだが、新しく出現した状況に心理的に動揺しがちである。
  • 自分の人生に影響を与える大きな決心をしたが、具体的な行動の第一歩がまだ踏みだせない。
  • 最終的にはすべての束縛や影響を捨て去りたいと願っているのだが、まだ完全に自由になってはいない。
  • 自分の人生について決断を下すとき、両親、伴侶、教師など強い支配力のある人物の影響から逃れられないように感じる。
  • 予期しなかったできごとがきっかけとなって、自分の人生への取り組みかた全体を見直さなければならないと感じている。
  • 人生での重要な変化が起きている。転職、離婚、定年退職、別の都市への移転、老人ホームへの入居。
  • 生物学的に変化の時期にあたっている。更年期、妊娠、思春期、歯生期、終末期。
  • 変化について、それがいったい何なのかをはっきりさせたいと思うようになる。
  • 恋人や結婚相手との関係を解消したのだが、実質的に離れていても、相手の影響からまだ完全に自由になっていないと感じる。


ウォールナットの服用後にみられる変化

  • 自分自身にあくまで正直であり続けようとし、自分で道を切り開いていくパイオニア
  • 逆境にあっても、他の人の影響を受けない。迷わず人生の目標を追求する。
  • どのような新しいことに対しても心を開き、偏見をもたない。
  • 変化の背後で動いている法則に、気づいている。
  • 他人の影響に抵抗する強さを持ち、自分のインスピレーションに心を開いている。
  • ついに、過去の影から自分を解き放つことができる。


その他の助けとなる方法

  • 変化が起こっている最中:十分な睡眠をとる。食事に気をつける。当事者がこれ以上不安定になるような要素を極力避ける。
  • クラウン・チャクラに意識集中して瞑想する。
  • 精神世界の偉大な師たちの理論と行動のしかたについて熟考する。


あなたがポジティブになれる言葉
「私は自分の内部からの導きのみに従っている」
「人生の究極の目的達成を妨げる、要素はすべて放棄する」
「私はもちこたえている」
「破壊的な影響は、私のそばを素通りして行く」


バッチの花療法―その理論と実際 より

ああ。長かった。こんなにたくさん書いたら、叱られるのかしら。